正直言ってブラック企業
第3章の終わり、140ページまでを読みました。
今回はAmazonの倹約・統制・過労がキーワードです。
本書ではベゾスが採用基準を絶対に妥協しないことについてたびたび記載されています。そのための取り組みのひとつとして、採用の最後の段階に、面接する責任者「バーレイザー」を必要時に置いています。採用基準を高めてゆくという目的に沿わないとバーレイザーが判断すればその拒否権は絶対的で、他の人はあらがえないのです。
もちろん新規採用する人だけでなく、既存の社員に対してはさらにシビアです。Amazonの成長スピードが上がるにつれてもっと働けと発破をかけるベゾスでした。
「ジェフは、ワークライフバランスなどうそっぱちだと思っていました。彼が信じたのはワークライフハーモニー。やろうと思えばすべてを一度にできる、とでも言いたいのではないでしょうか」
1999年、クリスマスのAmazonのこんなエピソードがあります。
社員たちは家族にひと時の別れを告げ、24時間体制で2週間、手分けしてトイザらスやコストコ・ライバル会社の配送無料キャンペーンまで使って在庫を集めまくる「セーブ・ザ・サンタ」作戦をしました。
Amazonはそんな時でも倹約を忘れずに、ホテル1部屋に社員ふたりずつを詰め込みました。それには不満が多く吹き出たようです。
ここまで読んできて、Amazonははっきりいってブラック企業、と言い切っていいのではと思いました。みんながベゾスほどパワフルなわけではありません。私なら3日で倒れてしまうと思います。