ぷんブック

読んだ本について書きます

「地球上で最大級の品ぞろえ」へ

今回は105ページまでを読み進めました。

 

1998年、Amazonマーケティング担当のマーク・ブライアーがジェフによくない知らせを持ってきました。消費者の大部分は本をめったに買わず、だからAmazonを使っていないし、また将来的に使う見込みもないという内容でした。

憂鬱な話題を聞かされてジェフは落ち込むどころか、ハーバードビジネススクール出身者をあつめて「SWATチーム」をつくり、新たな製品カテゴリーについて調査をさせました。

「とても悪いニュースを持っていったのに、なぜか、それでべゾスは元気になってしまったのです」ブライアーの言葉です。ジェフの人間性を表しているひとことだと思います。

 

調査の結果、拡大のターゲットはまず音楽、次にDVDとなりました。そして、当初掲げており、一時はバーンズ&ノーブルに訴えられもした「地球最大の書店」というミッションは、「地球上で最大級の品ぞろえ」と転換したのです。

 

しかしそんなジェフも成功ばかりではありませんでした。さまざまな事業や企業を買収したり、人を引き抜いたり、数多く手を出し過ぎて、1998年に始まったドットコムバブルがはじける2000年には、その多くがうまくいかない結果となってしまいました。

今まで現実のエピソードとは違うのではないかと疑うほどの快進撃を見せつけられてきたので、おなじ人間だから天才にも失敗があるのだとわかり、少し安堵する気持ちがありました(笑)